【行動確認調査】社員が傷病手当金の不正受給の疑いがある

もし本人がうつ病の症状を訴え受診するなら、医者もうつ病と判断せざるおえないくらい、診断は難しいと言われています。

ただこれを利用し、罪の意識もなく不正に傷病手当金の受給を行う人もいるようです。

今回は、傷病手当金の不正受給の疑いを明らかにするために調査を実施した事例をご紹介します。

調査依頼の経緯

会社経営者様からのご依頼です。

対象者である社員が精神科の診断書を持ち、休職の申請をしてきているとのこと。

現在は、うつ病のため医師から自宅安静の指示があり、車の運転もままならず、傷病手当金を受給しながら実家にて療養中であるとのことです。

しかし、隣町で対象者が車を運転しているところを別の社員が見かけたことの報告を受け、現状を明らかにするために調査を依頼されました。

 

私たちのご提案

一定期間、対象者である社員を監視し行動を確認します。

 

ご提案内容

指定事項

  • 対象者の行動確認

調査プラン・調査期間

パックプラン

調査期間:2週間

調査結果

駐車されている車両

一定期間の行動を確認したところ、ほぼ毎日のように車を運転していることが明らかになりました。

同居している家族も疚しいことをしていると知っている様子なのか、何度も外に出てきては周囲を見ている様子がありました。

夜間時間帯は、対象者の運転する車に家族も同乗し出かけています。

また、平日の昼間は、隣町のパチンコ店に毎日のように出入りしており、複数回に渡りパチンコ遊技をしていることが判明しました。

一定期間の一連の状況を撮影記録しご報告させていただきました。

 

証拠保全内容

  • パチンコ遊技をしている状況 3日分
  • 車を運転している状況

解決

社会保険労務士と相談の上、しかるべき対応するとのことです。

 

関連情報

意図的に傷病手当金を受け取っている悪質なケースの場合は、どのような罰則があるのか挙げてみます。

  • 傷病手当金の支給を停止する
  • 傷病手当金の返納をさせる
  • 悪意を持って傷病手当金の受給を行っていた場合。刑事事件(詐欺罪)として処分される